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愛知県岡崎市で公務員がプライベートで空き店舗を借りて活動しています。ここやるの活動の話を中心に、全然関係ないことも発信中!

ここdeやるZone(ここやる)『楽しみながら、まず、やってみる』 「どこだ岡崎、行ってみよう!」キャンペーン

【まちの人の話を聴く】萬珍軒 永井さんの歴史を語ってもらったら、教育勅語がとても良いものなんだと知れた!

ここやる”代表のヒルタです。

 

あっという間に1月も終盤に差し掛かっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。相変わらず寒い日が続くので、毛布にくるまりながら仕事したい欲求にかられまています。

 

今回は、ここやるの人気企画の一つ「まちの人の話を聴く」をレポート!

スペシャルゲストは岡崎市で美味しい中華を提供してくれている萬珍軒の会長 永井様!

ありがとうございます!!

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様々なまちの人の話をリレー形式で聞いていく企画。

スペシャルゲストが継のゲストを指名する某お昼の番組の方式でゲストを決めていきます。

 

美味しいお酒とご飯を食べながらお話を伺っています。

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今回、萬珍軒の会長ですから当然萬珍軒の料理にしようとしたのですが、日程の都合上萬珍軒がお休みの日だったで、別のお店の料理にしました。どんまい、私。

 

続々と人が集まってきてくれます。

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ゾン君コップも大活躍中。

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 一年前のここやるオープンの時にもらった紹興酒をいただきます!香りが薫りだった。

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永井さん自らに開けてもらう。

 

永井さんはもうすぐ80歳!!

それでゴルフされますからね、80歳! どんだけ元気だ!!

 

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まちの重鎮の方々も集まってくださいました。

 

 

79歳なので、戦前生まれなんですよ。

戦争体験のことを語ってくださいました。

 

 

 

萬珍軒の創始者、永井さんのお父さんの話

萬珍軒をはじめられたのは、永井さんのお父さんが屋台のラーメン屋からスタートしているそうです。東京に修行にいって、関東大震災も経験されているのだとか。関東大震災で東京が壊滅状態になっているなか、なんとか小屋をつくってラーメン販売も行ったそうです。

 

お父さんが岡崎市に戻られてから、永井さんが生まれて岡崎市で生まれ育つんですが、そこで第二次世界大戦ですよ。

康生通周辺は空襲にあって一面が焼け野原になっていたそう。お父さんが幸田町の工場で働いており、電車も動かずに歩いて帰ってきたとのこと。

 

永井さん自身は甲山のほうに逃げられていたとのこと。そこから夜だったので、康生周辺が燃え盛るのを眺めていたそうです。

 

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永井さんの幼少期の話(戦前、戦中、戦後)

当時の学校教育では、教育勅語を事あるごとに先生が読んでいたのだとか。巻物のようになっており、その巻物をうやうやしく広げ、威厳を込めて読む。こっくりこっくりと舟を漕ごうものならゲンコツが飛んできた。

 

私が話を伺って意外だったことは、子どもたちに教育勅語の意味を教えずにいたそうです。上級生は全て暗記している人もいたのだとか。永井さんも暗記を試みて1行だけは覚えられたそうですが、意味がわかったのはちゃんと大人になって勉強してから。

 

永井さん曰く、教育勅語は実はめちゃくちゃ良いこと書いてある、と言って読み上げてくれました。

 

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その教育勅語がコチラ

 

教育ニ関スル勅語

朕惟フニ我カ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ済セルハ此レ我カ国体ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦実ニ此ニ存ス
爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓発シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ
是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風を顕彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス
朕爾臣民ト倶ニ拳拳服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

明治二十三年十月三十日
御名 御璽

 

 

現代語訳がコチラ

 

私(明治天皇)が思うに我が皇室の御先祖様が国をお始めになったのは、遥か昔のことであり、その恩徳は深く厚いものです。
我が臣民は忠と孝を守り、万人が心を一つにしてこれまでその美をなしてきましたが、これこそ我が国の最も優れたところであり、教育の根本も実にこの点にあります。
あなたたち臣民は父母に孝行し、兄弟は仲良くし、夫婦は協力し合い、友人は信じ合い、人には恭しく、自分は慎ましくして、広く人々を愛し、学問を修め、仕事を習い、知能を伸ばし、徳行・能力を磨き、進んで公共の利益に奉仕し、世の中のために尽くし、常に憲法を重んじ、法律を守り、もし国家に危険が迫れば忠義と勇気をもって国家のために働き、天下に比類なき皇国の運命を助けるようにしなければなりません。
このようなことは、ただあなたたちが私の忠実で良い臣民であるだけではなく、あなたたちの祖先の昔から伝わる伝統を表すものでもあります。
このような道は実に我が皇室の御先祖様がおのこしになった教訓であり、子孫臣民が共に守らなければならないもので、今も昔も変わらず、国内だけではなく外国においても理に逆らうことはありません。
私はあなたたち臣民と共に心に銘記して忘れず守りますし、皆一致してその徳の道を歩んでいくことを切に願っています。

 

 

戦中の焼け野原になったなかで、お父さんが食べていくために闇市でなんとか食いつないだり、そこでお金を稼いでラーメン屋をスタートさせたそうです。その時に役になったのだが、関東大震災後の経験。あのときに小屋をつくった経験が今回活かされた!!

 

人生、何が役に立つのかわからないですね。『トリツカレ男』ジュゼッペみたいな話。

 

cocoyaru-okazaki.hatenablog.com

 

ラーメン屋さんが大繁盛して、だんだんと中華料理屋さんへと営業形態をうつしていきます。そんな幼少期を過ごした永井さん。自分も中華料理屋を継ぐのだと東京へ修行へでかけます。

 

東京での修行と萬珍権の経営と再修行

某有名中華料理屋で修行を積み、5年。ようやく皿洗いと雑用から卒業していよいよこれから!というときに、お母さんから「岡崎に戻ってきて欲しい」と泣き落としがありました。永井さんがこのときで25歳くらい。まだまだ修行していたい気持ちもあったそうですが、岡崎に戻ってきて萬珍軒を手伝い始めます。

 

30歳を超えたあたりで「経営にも携わりたいなー」ということを考え始めた頃に、お父さんから「全部任せるからやってみろ」と言われ永井さんが経営していくように。

弟から進路を相談されたときに「東京で修行してこい」として弟にガッツリと修行を積ませ、東京修行中に東京の味を教えてもらったのだとか。

 

そんなこんなで修行を終えた弟も戻ってきて、最盛期には20店舗超の萬珍軒ができたとのこと! すごい!

 

そんな順調に経営も続いているなかで、永井さんは25歳で修行途中で岡崎に戻ってきたことを悔いていたため、もう一度修行へ行くことを決意します。

 

修行先は、料理の鉄人としても有名な陳建民氏が料理学校! 陳建民氏の第1期生として入学!! 

学校ということもあるけど、丁寧に教えてくれてそれがとても感動して、嬉しかったそうです。

 

昔、修行したときには味見をしようとしても使った料理器具や皿などはすぐに石鹸につけてしまう人たちが多く、味を盗めずにとても悔しい思いをしていたから、なおさらに丁寧に教えてもらえて「この人は本当に日本へ中華料理を広めようとしているんだ!」と感激したそうです。

 

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躍進と行動力!

躍進を続ける萬珍軒ですが、永井さんの行動力もスゴい。

40歳前後で「お店をもうちょっと大きくしたい」と考えた永井さん。

隣接するお家にいって「お店広げたいから、売って」と直談判したそうです。そしたら、住民の方がブチ切れさせちゃう。でも、結果、運も味方してお店の拡大に成功します。

 

後継者と現在

後継者に任せられると思ったので引退。

毎日ゴルフ三昧!ってなるかと思ったらまだまだ忙しく働かれているそうで、たまに萬珍権の駐車場係もやっているのだとか!80歳目前にまだまだお元気な!

 

 

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永井さんから教えてもらった岡崎トリビア

・現在の萬珍権本店あたりの土地は八丁味噌の早川久右衛門氏の土地だった

・戦後のラーメンは結構なお客さんがついた

・篭田公園は昔、商店がたくさんあった。公園にする時にお店移動させられた

  

感想とまとめ

人に歴史あり、とはまさに!

ここやるでも萬珍権の料理はよく注文しているんですが、すごい歴史があったわけです。

私がいま、29歳ですから永井さんとの年齢差はちょうど50年、半世紀違うわけです。私が80歳になったときにゴルフできるほど身体ちゃんと動くかだいぶ不安ですが、永井さんをみていると不可能じゃないんだ!と自信にもつながります!

 

教育勅語について】

教育勅語」という単語自体は知っていましたが、ちゃんと内容を聞いたのははじめて。

 

私が好きなところはこちら

あなたたち臣民は父母に孝行し、兄弟は仲良くし、夫婦は協力し合い、友人は信じ合い、人には恭しく、自分は慎ましくして、広く人々を愛し、学問を修め、仕事を習い、知能を伸ばし、徳行・能力を磨き、進んで公共の利益に奉仕し、世の中のために尽くし、常に憲法を重んじ、法律を守り、もし国家に危険が迫れば忠義と勇気をもって国家のために働き、天下に比類なき皇国の運命を助けるようにしなければなりません。 

 

「普段はみんな仲良く! そして、危機が迫ったら勇気を持って立ち向かえ!」

 

明治時代に書かれたとは思えないほどに現代にも通じるものだと感じます。危機が迫った場合もきちんと想定しているあたりが良い。大好き。

意外だったのは、学校教育で指導していなかったこと。読み上げるだけで、中身や意味や意義を教えなかった理由はなんなんだろうと不思議に感じました。「読んでいるからわかるでしょ」っていう先生方の考えがあったのかもしれないですし、授業としてちゃんとやっていたのを永井さんが忘れているのかもしれませんが。

良い内容なので、ちゃんと教えればよかったし、現代でもやればいいのにって感じます。

 

【修行時代について】

昔は「見て盗め」ということがよく言われていましたが、やっぱりきちんと丁寧に教える必要があるんだなと感じます。山本五十六も言っていますし。

「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」

「話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず」

「やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず」

 

山本五十六名言集」より

http://www.ym56.net/meigen.html

 

 

育てるつもりがないところでは、人は育たないし、人は勝手に育たないってことだなと。勝手に育つかもしれないけど、教育したほうが効率もいいし、時間短縮もできるのになーって職人気質な考えの人に会うといっつも感じています。

育てる意識、大事。

  

【永井さんの行動力】 

永井さんの行動力がすごく好き。

経営で順調に進んでいっているなかで修行に行く!

人が住んでいるにも関わらず「お店を広くしたいから売って」と言っちゃう。

 

道義的に、倫理的にどうとかいう話は別として、行動として住民の方にお願いしているというのがすごい。しかもご自身が40歳前後でですよ! その後、運も味方して本当に買えちゃうところスゴい。

 

 

何度も書きますが私が80歳になったとしても、ここまでバイタリティあふれる活動ができているかどうかはわからないです……でも、目の前にモデルケースとして「できるんだ!」ということがわかったので、50年後も永井さんのようにシャン!として生活していたいと感じました。

 

 

次回ゲストは日程調整中ですが、岡崎市の歴史を一番詳しく知っているあの方です!ご期待ください!

 

【おまけ写真】

 

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 お話いただき、お越しいただき、ありがとうございます!!

 

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岡崎市空き店舗撲滅運動「ここdeやるZone」(ここやる)

代 表:晝田 浩一郎(ヒルタ コウイチロウ)
副代表:中川 光 (ナカガワ ヒカル)
家 老:野澤 成裕(ノザワ ナリヒロ)
マネージャー:小川 貴之(オガワ タカユキ)

メール: okazaki.cocoyaru@gmail.com


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